木ここちがおすすめする焼杉の外壁
外壁材に何を選ぶか？
外壁材の選択肢は意外と限られていて、大手ハウスメーカーではガルバニウム鋼板やサイディング、タイルが定番です。しかし今回は、木ここち建築工房も施工実績がある「焼杉（やきすぎ）」をご紹介します。
外壁は家の印象を大きく左右します。見た目が素敵だと帰るのが楽しみになり、逆に気に入らないとちょっと憂鬱に感じることも。だからこそ、外壁選びには迷いや不安がつきものです。
焼杉とは？
「焼杉」とは、杉の板を表面で焼き、炭化させた木材です。炭化することで、杉本来の優れた特性が引き出され、耐久性が向上します。
一般的に木材は風雨にさらされると劣化しやすいですが、焼杉はその炭化層が「腐らない」という驚くべき特性を持っています。これは、バーベキューの炭が長時間放置しても腐らないのと同じ原理です。炭化層のおかげで、焼杉は雨風や紫外線に強く、外壁材として非常に適しているのです。
焼杉は、伝統と現代が融合した実力派外壁
焼杉は、西日本で昔から伝統的に使われてきた技法で、以前から外壁として利用されていました。
焼杉は「三角焼き」と呼ばれる伝統的な方法があります。杉板を3枚、三角形に積み重ねて焼くこの方法では、出る火柱や音、煙突効果によって内部が豪快に燃え上がり、その迫力は圧倒的です。三角焼きで作られた焼杉は、厚い炭化層を持ち、耐久性がとても優れています。
ただし、この「三角焼き」は手間がかかり、技術と経験を要する作業です。だからこそ、この方法で作られた焼杉を使用すれば、長持ちする外壁を作るのに最適と言えるのです。
手軽に焼杉を作りたい場合は「バーナー焼き」という方法もありますが、この方法では炭化層が薄くなるため、外壁にはやはり「三角焼き」が最適です。
もちろん、木ここち建築工房は、三角焼き手法により自社で焼杉を作っています。 写真は全て、実際にわたしたちが焼杉を作っている様子です。
焼杉のメリットは？
驚くべき耐久性！メンテナンスが少ない
焼杉の一番の魅力は耐久性。一般的な外壁材は15〜20年ごとにメンテナンスが必要ですが、焼杉は30年〜50年の耐久性と言われています。炭化層が厚ければ、さらに長持ち。しっかりと施工されれば、長期間にわたってその美しさを保つことができるのです。
「でも、炭化層が剥がれちゃったら？」という不安もあります。実際に検証してみた結果、手でゴシゴシ擦ってもほとんど削れません。一方で、バーナー焼きで作ったものは、触るとすぐにツルツルになってしまうことが分かりました。これが「三角焼き」の強さです。
安価でコスパ抜群
焼杉は、使う材料（杉板）が比較的安価で手に入ります。そのため、他の外壁材に比べて初期費用が抑えられます。さらに、メンテナンスも少なく済むため、長期的なコストを考えると、コストパフォーマンスが抜群。
ガルバニウム鋼板やサイディングのように、塗装や修理が必要になることはほとんどないので、ランニングコストも低く抑えられます。長い目で見たとき、かなりお得な選択肢です。
デザイン性が抜群
「黒い外壁が好き」という方にはたまらない魅力があります。焼杉の黒には深みがあり、ただの「黒」ではなく、炭ならではの鈍い光沢と木材の優しさが加わった色合いです。これにより、シャープでありながらも温かみのある家に仕上がります。
また、どんな家にも合わせやすい上に、自然素材ならではの温かみが感じられるため、他の外壁材では味わえない個性的な美しさがあります。
地元材を活かせる
木ここちでは、地元の山で伐採された八女杉を使っています。焼杉にすることで、黒い斑点が見えないようになり、見た目にも美しい外壁になります。地元の資源を活用しつつ、輸送コストも削減できるので、地域経済にも貢献できます。
焼杉のデメリットと注意点
もちろん、焼杉にもデメリットはあります。それは、何と言っても触れると黒くなるという点。炭化された木材なので、触った部分が黒くなってしまうんです。
木ここちでも実際に焼杉を使っている家オーナー様に話を聞いたところ、「最初は気になっていたけど、子どもはあまり触らなくなった」とのこと。意外にも、子どもたちは黒くなるのがわかると、自然と触らなくなるみたいです。なので、あまり問題にはならないことが多いみたいですね。
ただ、洗濯物を外に干す場所には少し工夫が必要かもしれません。これについては設計の段階で考慮すれば、あまり問題にはなりません。
焼杉は、他の外壁材にない独特の魅力を持っています。高い耐久性、コストパフォーマンス、そして何より美しいデザイン。特に、自然素材ならではの温かみと、炭の深みのある黒は、家に個性と魅力を与えてくれます。
木ここち建築工房では、焼杉の外壁をおすすめしております。是非一度検討してみてください。
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